消費税増税前の「買いだめ」得する商品と損する商品
消費税増税を控え、買いだめをしておこうと考える人もいるかもしれません。しかしながら、今回の3%程度の増税では、買いだめするにしても、買いだめをして得する商品と損する商品があるので、ご注意下さい。
日用品の買いだめは結局損する可能性が高い
買いだめと言えば、思い浮かぶのが日用品。
例えば、
- トイレットペーパー
- 歯磨き粉
- シャンプー
- 洗剤
といった日用雑貨を増税前につい買いに走ってしまいそうになるかもしれません。一見、お得に見えますが、今回のケースでは日用品の買いだめは結果的に無駄遣いとなることが多いかと思います
なぜかといえば、多くの在庫を抱えると、
- 過剰在庫が、使い方を雑にさせる
- 使い切れずに、廃棄してしまう可能性がある
- 加えて、その在庫を置くコストが発生する
といった別のデメリットが発生するからです。
例えば、シャンプーのボトルの底にまだ液体が少し残っているのに、ストックがあるからといって最後まで使わずに捨ててしまったり、缶詰を大量に買い込んでも、いつの間にか賞味期限が切れて食べないまま廃棄したり、などが挙げられます。
既にいくつか保存してあるうえに、この増税のタイミングでさらに買い足せば、このような結果は目に見えています。
また、買いだめしても、その保管場所を見つけるのはひと苦労で、ストレス源になるかもしれません。今回の3%程度の増税であれば、躍起になって日用品の買いだめに走る必要は無いと思います。
高価格帯商品は買いだめすると得をする
それでは、買いだめしたら得をする商品とはどのようなモノでしょうか。
それは、高価格帯商品やまとめてお金がかかる類いのモノです。
対象となる人は限定されますが、例えば、バッグや時計、宝石などの高価格帯の商品は増税すると支払う金額のインパクトも大きいので、増税前に購入するメリットは大きいと思います。
他にも、自動車に関しても乗り換えを検討している人は、3月までに購入を検討するのは良い策でしょう。気をつけなければならないのは、3月末日までに登録または納車した場合が5%の対象です。登録などが4月以降にずれ込む場合は、消費税が8%になるので注意してください。
自動車購入については、税金についても考慮すべき点があります。与党は消費税増税に合わせて、自家用普通自動車を買うときに納める「自動車取得税」を最大で一律2%引き下げるという税制改正大綱を発表しています。現行は購入価格の5%ですが、それが3%になるので、4月以降に購入する場合は、購入時期の判断は考慮が必要です。
他にも、投資観点では「金(ゴールド)」の買いだめも良い結果が出るかもしれません。単純計算で3%儲ける事ができるので、投資をしている方はこの機会は慎重に捉えた方が良いでしょう。
他にも、今後継続的に発生が見込まれて、まとめてお金がかかるようなモノ、例えば交通費としての定期券購入やスクールの学費の一括支払いなどは、先に支払ってしまった方がお得なケースもあるでしょう。
あまり細かい部分にとらわれすぎず、金額が大きいお金がかかるモノをピックアップして検討し、必要に応じて買いだめを検討してみてください。